4.光岡知足の理想的な健康法

解説 ③光岡知足が実践している理想的な健康法 

 

     光岡知足は東京大学名誉教授で農学博士。

  腸内フローラのパイオニアで、

腸内細菌の善玉菌、悪玉菌の命名者です。

 

  ビフィズス菌の研究では第一人者。

 

腸内フローラと免疫の関係、

腸内フローラと自律神経の関係を解き明かし、

がんと腸内フローラや

がんと腸内細菌との

因果関係を明白にしています。

 

  それらの研究から、

人は腸内フローラを整えていけば健康に

  生きていけるとの説を唱えています。

 

  光岡知足が自ら長年実践されてきた理想的な健康法。

腸内フローラの善玉菌を優位に

保っていくための健康法を

 

下記に提示します。参考にしてください。

 

光岡知足の理想的な腸内フローラ健康法

 

1.    毎朝 250 g350 gのヨーグルトを食べる (プレーンヨーグルト)

季節の果物も一緒に取る

2.    1 3食をリズミカルに取る (食べ過ぎに注意)

3.    夕食はご飯、みそ汁の和食を中心に食物繊維を多く含んだ

根菜や海藻、発酵食品を取り入れる

4.    肉類は週 12回程度にとどめ、その分魚を多く取るようにする

5.    砂糖の代わりにビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を取る

6.    体調不良を改善したい場合、乳酸菌サプリメントを活用する

 

 

  ヨーグルト 1mℓ には 1000万個以上の

乳酸菌が含まれます。

(乳等省令) 乳及び乳製品の成分規格に関する省令

≪厚生労働省≫

 

※上記 1. 毎朝 250 g350 gのヨーグルトを食べる

 (プレーンヨーグルト)

季節の果物も一緒に取る

から計算すると

 

250 g = 250 mℓ、350 g = 350 m

 

250 m では 25億個、

350 m では 35 億個

の乳酸菌が含まれます。

 

したがって、それくらいの乳酸菌を

取らないと効果が薄いようです。

 

生きた乳酸菌でも死んだ乳酸菌でも、

ビフィズス菌を増やす効果は変わらないので、

とにかく乳酸菌を取る量がだいじになるのです。

 

  ヨーグルトには脂肪が 3 %くらい含まれるので

低脂肪のもの、そして糖分も含まれるので

プレーンヨーグルトがベターです。

 

  乳酸菌のサプリメンを取る場合も

乳酸菌の量がたくさん含まれているかどうかで

判断する。

 

  オリゴ糖とは甘さはあるものの

人の体内では消化吸収されず、

ビフィズス菌のエサになる糖です。

血糖値は上がりません。

 

下記のような種類があります。

・ガラクタオリゴ糖 

母乳や牛の初乳、高濃度の乳酸に麹(こうじ)カビの

酵素を作用させることで合成

 

・フラクトオリゴ糖 

タマネギ、アスパラガス、ゴボウ、ハチミツ、

蔗糖の酵素を作用させることで合成

 

  ・乳化オリゴ糖 

砂糖の入ったヨーグルトを発酵の過程で生成

     糖と乳糖に酵素を作用させ合成

 

  ・イソマルトオリゴ糖 

みそ、醤油、清酒、でんぷんに、

さまざまな酵素を作用させることで合成

 

  ・大豆オリゴ糖 

大豆を製造する過程でできる副産物(大豆ホエー)

から抽出して作られる

 

  ・キシロオリゴ糖 

タケノコ、トウモロコシに含まれる食物繊維を

分解することで作られる

 

  ・ラフィノース 

甜菜(てんさい)から抽出した天然のオリゴ糖

 

   などのオリゴ糖があります。

 

    光岡知足は単純明快、

 

「生活の結果は便に現れる、

便を見れば健康状態はわかる」

 

臭い便は腸内フローラが乱れ、

悪玉菌が優位になっている。

 

ほぼ無臭でやや酸っぱい匂いの便は

善玉菌が優位で理想的な状態だ」

 

と言われています。

  

《 ヨーグルトの効能 》

   ヨーグルトをしっかり食べる

 

 

 

ヨーグルトの歴史を辿ると人々が健康維持のために、

また病気を治すために ヨーグルトをいかに活用し、役立てて来たか、

大切な食品であったかがわかります。

 

乳酸菌の歴史は東地中海 地方で紀元前 8000年頃に遡ります。

人間が家畜として牛や山や羊を飼い始めたのは

紀元前 1万年ころメソポタミア北部( 現 イラク )のあたりです。

発酵乳は牛や羊の乳の中に乳酸菌が偶然に混入して産まれたといわれています。

食べてみると意外と美味しく保存性も増したことで

食品として利用され始めました。

 

古代エジプトでは レーベンという酸性の強い乳飲料を飲んでいました。

世界最古の遊牧民 アーリア人は馬や羊の乳を発酵させた

アルコール飲料を飲んでいました。

 

メソポタミア文明を築いた アムール人は草原で家畜を飼い、

その乳でつくった発酵乳を食事や医薬品として常用していました。

 

古代 ギリシャや ローマでは家畜の乳で ヨーグルトや チーズをつくり

貴族が祝日に食べていました。

旧約聖書にも

 

「 ユダヤの始祖 アブラハムが発酵乳と新鮮な牛乳で

 3人の天使をもてなした」

 

と記されています。

 

ブルガリアの先住民である トラキア人は羊の乳を素焼きの壷に入れて

プロキシュと呼ばれる発酵乳をつくっており、

これが後の ヨーグルトになったということです。

バルカン半島が ヨーグルト発症の地といわれる所以です。

 

『 ヨーグルト 』の語源は古代 トルコの遊牧民の間で使われていた

『 ユーグルト 』だと言われています。

ヨーグルト発祥の地 トルコ( ペルシャ )では女性たちは好んで発酵乳を飲み、

化粧品としても使用していたという記録があります。

ヨーグルトがやわらかく、弾力があり、張りと艶のある肌をつくるのに役立つ、

美容効果を発揮するということを

 

知っていたのです。

 

古代の中近東では発酵乳を使って胃腸や肝臓の不調、

食欲不振を治したという記録が残っています。

 

イスラム教の教祖 マホメットは病気で苦しんでいる信者に

発酵乳からつくった黄褐色の食べ物を

 

「これは神から賜った霊薬だ。乳と一緒に飲んで病気を治すように」

 

と言って与えました。

 

仏教の教祖 釈迦も ヨーグルトを食べたことが知られています。

 

「牛より乳を出し、乳より絡を出し、絡より生鮮を出し、

生鮮より醍醐を出すがごとし」

 

と書かれています。

 

醍醐とは今日でいう ヨーグルトの極上品のことで、

万病を治す霊薬と言われていました。

 

日本でも 6世紀に朝鮮半島の百済から牛乳飲料が伝えられ、

奈良、平安時代には『絡』『酥(そ)』『醍醐』と呼ばれる乳酸品が

つくられていました。

平安時代に書かれた日本最古の医学書 『医心方』には

牛乳、絡、醍醐の効能として、

 

『全身の衰弱を回復させる、通じをよくする、皮膚を艶やかにする』

 

とあります。

現代でも健康長寿の地方では共通して乳酸菌飲料やヨーグルトが

盛んに食べられています。

ブルガリアの スモーリアン地方、旧ソ連の コーカサス地方、パキスタン北部の フンンザ、

南米 ペルーのビルカバンバ、日本では山梨県棡原( ゆずりはら )地区

などがあります。

 

ヨーグルトの効能

  

牛乳は完全食品に近いといわれていますが、

ヨーグルトはタンパク質、必須アミノ酸、各種のビタミンを含んでいます。

ビタミン A、B1、B2、B6、B12、E、葉酸、カルシウム、などを含む

万能の食べ物です。

 

アメリカの ニューヨーク市立病院で下痢を起こした幼児に

1日に、 2分の1カップの ヨーグルトを与えたところ、

ふだん使っている下痢止めの薬より2倍はやく

下痢が治ったそうです。

また下痢をした時の栄養補給と体力回復にも適切だそうです。

 

国立予防衛生研究所の森下芳行 食品衛生部第一室長らは

ヨーグルトにがんの発生を抑える効果があることを実験で

確認しています。

 

がんにかかりやすくした白 ネズミを 2グループに分け

一方にはふつうの エサ、一方には ヨーグルトを混ぜた エサを与えて

胃がんの発生率を調べました。

すると半年後に ヨーグルトを与えていない グループののほうが

ヨーグルトを与えた グループよりも 2倍近くもがんに侵される率が高い

ことがわかったのです。

 

 

ビフィズス菌の菌体成分には免疫機能において重要な役割を担っている

マクロファージ細胞や リンパ球の働きを活性化する作用があることも

わかっています。

 

エックス線照射によって白血球が減少した人に ヨーグルトを食べさせると

白血球が増加したという報告もあります。